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東京の探偵が抱える苦悩と葛藤

2011/12/20 12:52 am

探偵という仕事は全国津々浦々ではあるが、やはり東京の探偵というものが一番ハードではないだろうか。もちろん、人口集中的という地域的な問題もあるが、何よりも依頼者からの様々なバリエーション豊かな注文に頭を悩まされているのではないだろうか。東京の探偵としてまず一番に意識しなければいけないのが、そうしたメンタル面をどう維持していくかについての苦悩だと思う。時に人間不信になったり、放棄したくなることもあるだろう。仕事という建て前を強く念じたとしても、やはり依頼内容の生々しさであったり、結果を間近で目撃することで良心の呵責に悩まされたり、感情の浮き沈みを必死に抑え込んだり、といった影の弊害が出てくるのは当然だ。東京の探偵も人間である。一人の人間が、多くの人間関係に首をつっこみ、その内情を露見させるのだから、相当なるバイタリティが要されるであろう。しかし、東京という土地柄、探偵業を行うに便利な面もある。それは木の葉を隠すなら山に隠せ、という言葉があるように、多くの人間の中に紛れることで、依頼人からの要求を全うするのに好都合であるからだ。例えば尾行にしても、田舎の街中では振り向かれたらおしまいである。多くの人間でごった返している東京だからこそ、相手方に気付かれることなく、任務を遂行することができるのだ。もちろん、人が多くなればなるほど、危険も伴う。時に尾行の尾行などにはまってしまうこともあり、神経を研ぎ澄まさなければならない時間は仕事の間中常に付きまとうことになる。東京の探偵は多少図太いくらいがちょうどいいのかもしれない。